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右田果樹園・右田 英訓さん
| 栽培品目 | 柿 | 富有柿 |
久留米市田主丸町地徳3024
TEL/FAX 0943-72-2729
右田果樹園の庭先で、悠々たる姿の田主丸の柿の原種である元山。樹齢350年といわれるその姿が物語るのは、観光柿狩り発祥の地として知られる園の歴史です。「耳納柿」の産地として戦前から柿の栽培が盛んだった田主丸で、地元に来る観光客を畑へと招き、富有柿の歴史をガイドしながら柿をもちかえってもらったのがはじめとされ、そのうちに鋏でもぎとる今のスタイルとなりました。園の中には樹齢80年の柿の木があり、根元には接ぎ木の跡が見て取れます。植木、苗木の産地、田主丸の技術もあって、柿の栽培地として成熟した田主丸のまさに農の遺産です。
園の憩いのスペースには「柿の花」という名前がつけられています。ギャラリーやワイナリーが点在する観光地して人気の山苞の道沿いに広がる柿園は、春はエメラルド色の柿若葉、秋は柿紅葉で染まります。右田さんは「柿狩りの季節はもちろんのこと、柿の可憐な花が咲く季節や、独特の風景が広がる冬の葉のない季節も訪れ、楽しんで欲しい」と言います。
緑豊かな風景、果樹、豊かな農産物に恵まれた田主丸の魅力を、多くの人に伝えたい、そのためには、「畑に人を入れるなど、当時は思いつかないようなことにも挑戦してきたように、新しいことへの挑戦も必要なんじゃないでしょうか」。それは、まさに田主丸のフロンティア精神です。
そのひとつとして、昨年から、柿ばなれにひとつの歯止めをかけようと、傷や「やわ」が出て売り物にならない柿を使った加工品の研究、開発を地元の若竹醤油や紅乙女酒造、若竹屋酒造場や、生産農家などとともに農・商・工連携で取り組み始めました。その企業体の名前は、「元山」。「地域で数十トンともいわれる今まで利用できなかった柿を農家から買い取り、魅力ある加工品にすることができれば、生産の励みにもなるはず」と話す右田さん。
試行錯誤でできあがった柿ピューレや柿シロップなどは、和菓子の材料や料理の甘味など業務用のまったく新しい原料体として、新しい機能性食品素材を熱望する食品製造会社などをはじめ、今、全国のあつい注目を集めています。



